2011年1月31日月曜日

ウォーキング


しばらくサボっていたので、気合いを入れてウォーキングをした。厚着して汗をかくと却って寒いので、薄いセーターにスプリングコートを羽織って歩いた。寒いので懸命に歩く、汗をかいて寒くなる、仕方なくもっと速く歩く、という自虐ウォーキング。遠くの銭湯の煙突から、湯を沸かす黒い煙が立ち上っている。そのまま銭湯に駆け込んで、湯船に浸かっていたいという、強烈な誘惑を振り切るのに大変だった。


神社の境内でストレッチ運動をしていて、絵馬がたくさんぶら下がっているのに気がついた。合格祈願のものばかりだが、なにしろ厳格な先生を祀っている神社だから、神頼みはむしろ逆効果じゃないのかな。大きな志が感じられない願い事は、即却下だったりして。


今の日本に生きていたら、先生、いったいどう思うだろうか。

2011年1月29日土曜日

週末の味噌作り

贔屓の乾物屋に調味料を買いに行ったら、季節柄か女の子たちがチョコレートの材料を求めてひどく混雑していた。仕方なくレジが空くまで店内の商品を眺めていると、味噌の作り方を書いた小さなチラシが目についた。何気なく読んでみると、想像してたより簡単であることが分かった。要するに大豆と麹と塩を混ぜて、半年置けば一丁上がり。店を出るときには、両手に味噌の材料をぶら下げて、肝心の調味料のことはすっかり忘れていた。



帰宅してさっそく大豆を水に漬け、それを翌朝から4時間程度茹でる。



その間に、凍った米麹をほぐして塩とよく混ぜておき(冷たくて手の感覚が無くなる)、



茹で上がった大豆を潰して、先ほどの麹と丹念に混ぜ合わせる(ここが一番の力仕事)。


これを一度空気を抜いて団子状にして、そしてビニールパックに詰めて保存する。朝から作業を開始して、休みなく働き続け、昼過ぎには終了したので、ここまで約五時間の作業だった。後は根気よく発酵させて、ちょうど梅雨明け頃には食べられるのだろうか。そのときには盛大に、「手前味噌」したいものだ。

2011年1月4日火曜日

ベストバイ・ワーストバイ 2010


今年のベストバイは、3つ。最初は琺瑯の漬け物容器。これは本当に買ってよかった。今までタッパーで細々と漬けていたので、この変化は効果絶大である。おかげで我が家から、調理で出る野菜の生ゴミが激減した。スーパーのお見切り野菜とかも、とりあえず漬け物にするというお財布エコな点が嬉しい。その代わり、ひとつ家事が増えた。

電気ポット。話によると、ガスで湯を沸かすより、ずっと省エネだという。まことに結構。オールステンレスというのも、清潔でよろしい。当初は慣れなくて普通の薬罐でよかったかな、などと微かな後悔を感じていたが、うっかり空焚きというのがなくなったし、ガスコンロが2口しかない我が家ではとても重宝している。

昨年末に登場したニューフェース、パンを切るナイフ(トップの写真)。うちでは、堅いパンを好む上に、それをまとめ買いして冷蔵する習慣がある。だから、軟弱なナイフでは用が足りないのだ。結婚当初から使っていたナイフが切れなくなり、たびたび指を怪我をするようになって、とうとう買い換えたのがこれ。刃が肉厚で、先端が鋭いため、解凍できていないパンでもさくさく切れる。やはり刃物は、切れてなんぼの道具である。

恥ずべきワーストバイは水耕栽培の容器。迷うことなくこれ。最初は順調に育つが、途中から成長が止まってしまう。いろいろ工夫したのだけど、何度やっても失敗続き。植物は育て慣れているのだが、これは容器の形に無理がありそうだ。去年と同じく、安易にデザインが気に入って、大失敗した買い物例である。現物はすでに元箱に戻して、物置の中に隠し込んでいる。

こうやって並べると、買い物していないようでそれなりに買っている。とはいえ分相応に些末な家庭用品ばかり。国民の一人としてはGDPの嵩上げに貢献したいところだが、クルマや電化製品のエコポイントには全然無関係な生活をしていた。それが一番エコなんだろうけど、やっぱり世間様に対して内心忸怩たる思いもある。今年もせいぜい賢い買い物をして、すこしでも便利で快適な暮らしを実現したいものだ。

2011年1月2日日曜日

美術館へ

日本海側は大変な大雪だというが、東京は穏やかに晴れた日曜日。昨日まではビデオで映画を楽しんだり、読みかけの本を片づけたりしながら、ずっと引き籠もっていたので、久しぶりに電車に乗って都心へ行く。向かう先は、皇居お堀端の美術館。今日は年に何回もない無料観覧日なのだ。


無料といったって、交通費の方が高くつく程度のことなんだけど、お年玉を貰うようで縁起がいい。おまけに今年は出遅れたので駄目だったが、早く行けば本物のお年玉だってもらえるのだ。それから、何しろ正月早々から美術館にやってくるような連中である。野次馬の少ない、普通の美術ファンばかりなので、理想的なコンディションで鑑賞できることも有り難い。


今回は館内ツアーにも参加して、ガイドさんの解説を聞くことができた。参加者たちと対話しながら、当意即妙の解説をするのだが、それがとてもボランティアとは思えないくらい話し上手。わたし自身も縁があって誘われているのだが、こういうのを聞いてしまうと、やっぱり気後れしてしまう。意義深いボランティア活動だとは思うのだが、そのためにはもっと勉強しなくてはね・・。まだまだ遠い先の目標である。

2011年1月1日土曜日

酒とバラの日々



酒を断って10日目。このあいだ丸一日寝込んだときに、思いついたのだ。自分の年齢を考えたとき、そろそろ次のステップを準備しなくてはならない。で、真っ先に頭に浮かんだのが、健康のこと。嵐の中を突き進むには、何より健康が大事。誘惑が多い時期だからこそ、とにかく短期間でもすっぱり止めて体の様子を観察してみようというわけだ。

思えば、10日も酒を飲まないのは、若い頃に事故で長期入院して以来。それから今までコンスタントに飲んでいたのだから、自分の肝臓には本当にごめんなさいという気持ちだ。幸いアル中ではなかったらしく、食事の時にちょっと口寂しいという程度。そして、このところずっと重かった胃は、みるみる軽くなっていった。飲酒が、想像以上に負担を掛けていたのだ。

この禁酒もあと5日程度で終える予定。しかし体の調子がすこぶる良いし、本もたくさん読めるので、これまでの週1の休肝日を大幅に増やし、今年からは1日飲んだら少なくとも2日の休肝日を設けるようにしようと思う。酒好きとしては、いつまでも健康に楽しみたいしね。

アル中といえば、「酒とバラの日々」。やり手のセールスマン(ジャック・レモン)が、酒席の接待を重ねるうちにアル中になって、奥さんまで引きずり込んでしまうという話だった。テーマ曲の甘美な調べとは裏腹に、とても怖い映画である。近頃の若者は酒を飲まないのが怪しからんという、頓珍漢なオヤジが多いけど、飲まないで済むならそれに越したことはないんじゃない。そのぶん有意義な時間を過ごせるならば。